皆さんはフルートを吹いていて、演奏の途中で息が上がって来る事はありませんか?
休みが少なかったり苦手なフレーズが続いたり…色んなきっかけがありますが、こうなると何をやっても苦しいので気持ちも焦りますね。
これは身体が力んできた時に肋骨が収縮して起こる状態なので、肺に入る息も減り、いつまでも苦しいんですよね。
そんな時に試して貰いたいのが鼻でのブレスです。口でブレスするのと比べて身体の深部まで息が入ってくるので、あちこち意識を向けるよりも手っ取り早く力みがなくなりますよ。
そしてこの時、自分の大好きなものの『匂い』をイメージしながら息を吸ってみましょう。
例えば、写真のような甘~いココアや香り高いコーヒーの匂い、あったかいお鍋の匂い、クリスマスにお馴染みのローストチキンの匂いなどなど…
あ、食べ物ばかりですみません!(笑)
自然と心身がほぐれてくるような『大好きな匂い』を思い浮かべて吸うと、肋骨が拡がって本当に息が入ってきますよ。
また、肋骨だけでなく、アゴや首の後ろ、肩甲骨へのリラックス効果もあるので、タンギングや息の微調整もしやすくなります。本当にちょっとしたことなんですが、意外と効果がありますよ。
本格的な風邪の季節ですが、鼻も呼吸も万全に整えて、楽しく演奏したいですね!
郡 律子