世の中には数えきれないほどの職業がある中で、私はフルートを吹くことを
選んだ訳ですが、働く意味ってなんだろう?と時々考えます。
最近のCMで印象的だったのが、一人一人の女性が職業のプロであり、
娘であり、妻であり、母であり。。という多面的な顔をもっていることを、
重ねたTシャツを脱ぎすてていく映像で表現したもの。
男性ももちろんそうですが、女性は特に、人生のある段階で結婚したり
子供を持ったり、急激に自分の役割が変化することで、迷ったり新しい自分に出会うことも多いですよね!
先日、小学生の娘を連れて何度目かのキッザニアに行ってきました。
本物そっくりの施設や制服を着て様々な職業体験をし、実際にお給料をもらい、
稼いだお金で買い物をしたり、銀行に口座を作ったりと、子供にとっては
ディズニーランドに並ぶ人気スポットなのですが、大きな違いを感じるのが「お仕事」という言葉を使うことで、どの子もすごく真剣な表情になることです。
まだ幼稚園の子でも、指示された時間まで順番に並んで待ち、着替えをして荷物を預け、リーダーの説明を聞き、割り当てられた役割に文句をいうこともなく、意味がわからないなりに必死で周りの子たちの真似をしてお仕事をやりとげるんです。終わりですよ、と言われたらすみやかに手順通りに片付けや挨拶もするのですから、気持ちのもちようって大切なんだなということが良くわかります。
うちの娘は、まだイヤイヤ期も終わらない3才の時、外科医の手術のお仕事中に
あまりの緊張感で泣き出してしまったのですが、しゃくりあげながら必死にリーダーの説明を聞き、涙を拭うこともなく、手袋をした手を常に上にあげておく外科医のポーズ(?)をし続けていたのが忘れられません!
大人になっても、自分のやったことのない職業の仕組みは知らないもので、見ているだけでも学ぶことが多く、私も大好きな施設です。今回は実際にお金を扱ってパソコン入力もする銀行員のお仕事や、免許センターで運転免許を取得し、レンタカーを運転する施設など、本当に興味深く羨ましいほどでした。
仕事の場には緊張があり、ストレスもあり、やりがいもあり、生きがいにもなります。
子供の頃にキッザニアがあったら、私はフルーティストになっていたかな?と想像が膨らむひとときでした。
佐藤麻美